~~エネルギーデトックスワーク協会認定上級セラピスト・1dayセミナー講師 NAMIです~~
先月、色々と自分のことを振り返るうちに、人生の半分以上を占めるほど長くなった看護師人生も振り返ってみようかと思い立ちました。
これから度々書いていくようになると思いますが、お付き合いくださーい。
学生時代のことは後で書くとして。
卒業後のところから。
新卒で配属されたのは、某医科大学病院の中央手術部でした。当時はまだ脳外科は無かったのですが。
そこでは手術室に配属されると、オリエンテーションを経て間接介助(俗に外回りという)=麻酔科側での仕事 から入りました。
どんな手術から入るのかというと、基本的な術式でイレギュラーなことが殆どなく進む手術から。
指導者と共に、手術の流れとその中でのナースの役割を実際に知るのが1番最初。
体の解剖(血管も含め、何がどこに位置しているか)や、その手術の術式、手順を頭に叩き込んでおくことが前提です。
実際に手術をするのは医師ですが、その手順を知っていないとどんなことが起こりうるのか、ナースはその時どう動かなければいけないのかが分からないので、当然手順も頭に入っていないといけないからです。
更には、例えば腫瘍摘出術であれば、麻酔の導入時(麻酔をかける時)〜術中〜臓器摘出時〜手術後半〜気管内挿管の抜管近く、それぞれでどんな時にどんな薬剤が使われるのか、どの薬剤を使うからどんな事に注意をして全身状態を見なければいけないのか、患者さんはどういう状態になるのかなどが、頭に入っていることも前提になります。
麻酔をかけるのも手術をするのも医師ですが、安全に手術を終えて無事にご家族の元へ患者さんを帰すためには、手術が何ごともなく終了するのは勿論ですが、万が一の不測の事態を予測・発見することもそれ以上に不可欠であり、そのためにはナースも薬剤から術式については当然、その人が持つ疾患、腎機能や肝機能、心機能をはじめとした検査データについても把握していなければなりません。
それらを知らずに不測の事態の予測は不可能だからなんです。
なので、本当に凄まじく勉強しました。
学生時代もものすごい量を学びましたが、今度はより専門的なところを学び、覚え続けました。
外回りに入る時は薬剤の種類、その作用、効きすぎるとどうなるのか、またはその逆だとどうなるのか、その時はどういう対処がなされるのか、モニター(心電図など)はどう見るのか、出血量、尿量はどうか、体温はどうか、血圧はどうか、輸血は必要になりそうか、輸液と尿量、薬剤との兼ね合いはどうなのか。などなど。
そして細かな記録。
更には、術野で急遽必要になったものを速やかに出さなければいけない事もあり、外回りをしながら手が空いた時には術野を見ることにも徹していました。今何をしているのか。どの段階まで進んでいるのか。
よく、血がダメと言いますが、血を見て気分が悪くなっている余裕は全くなかったです。
繰り返しますが、外回りになった時には患者さんの全身状態の管理は麻酔科医がちゃんといますが、言われた事をただやるだけがナースの役割ではないんですね。
そういった事を実際に目で見ながら、体で覚えながら、「はじめの一歩」となります。
勤務後はそれを踏まえての振り返りと自分自身の記録を作る事も必要でした。新鮮なうちに記憶を整理して、より必要な事を頭に叩き込んでいく作業です。そしてそれを次回に繋げる。
これは今もそうです。
そういう地道な積み重ねも、日々の仕事をスムーズに進めるためには避けて通れないものでした。それがひいては患者さんの安全に繋がるんですよね。
ひとり立ちする期限がある程度決まっていたので、この頃はとにかく、あらゆる事を吸収しようと懸命でした。
このしばらく後に経験する修羅場など、まだまだ想像も出来ない頃でした。
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