~~エネルギーデトックスワーク協会認定上級セラピスト・1dayセミナー講師 NAMIです~~
以前の記事で、
『血を見ても気分が悪くなっている余裕など無かった』
と書きました。
手術中はどうしてもある程度の出血は避けられないですが、止血しながら手術が進められていくので、例えば血の海みたいになるケースは稀です。
予定手術の場合は。
そうでないのが緊急手術の時で、私が何度か遭遇した修羅場も夜間の緊急手術になります。
予めそれなりの時間をかけ、薬や身体機能を手術に向けて調整していく予定手術ではなく、例えば血液をサラサラにする薬を飲んでいたりするのが色々なアクシデントにより、なんの準備もなくそのまま手術室に運ばれてくる緊急手術は、色々なところで違ってくるのは当然ですね。
そして緊急手術それ自体は、実はそれほど珍しいもの(頻度)ではないです。
夜だから病気になるのはやめておこうとか、受付時間を過ぎたから病気になるのはやめておこうとか、そんな事はできないですからね。
不慮の事故もあります。
ただその中でも、
『あれはまさに修羅場だった』
と自他共に認めるようなもの、
こうして20年以上が経った今でもそう思えるようなものは、そうそうあるものではありません。
数えるほどです。
某私立医科大学病院に新卒で入職し、中央手術部に配属され、無我夢中で学びながら外回りをひとり立ち。
器械出しも各科を終えて、最後になる心臓血管外科でやっと弁置換術をひとり立ちした時期のことです。
弁置換術というのは、簡単に言うと、状態が悪くなってしまい、修復も難しくなってしまった心臓の弁を、人工のものに置き換える手術のこと。
当然心臓が動いたままでは手術ができないので、人工心肺を使いますが、この手術は心臓血管外科で器械出しをするには(当時は)基本的な手術とされており、これをもって器械出しナースとしては完全なひとり立ちとなっていました。
(外回りも同じだったと記憶しています)
とは言っても、ひとり立ちしたからと言って「もう大丈夫でしょ」と放り出される、ようなことは全くありません。
いわば初心者マークですからね。
必ずベテランと組むようになっていましたし、ひとり立ちしてからも指導者が様子を見に来ることは度々ありましたし、勉強会も重ねていました。
あれはまさに修羅場だった、と今でも思う緊急手術に遭遇したのは、そんな時期の、『宅直』のある夜のことでした。
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