Harmonize

エネルギーデトックスワーク協会認定上級セラピストのブログです。不調の原因は、体に溜まり続けた不要なエネルギーから来ているとしたら? 不要なエネルギーは、抜くことができます。エネルギーデトックスワークは、それができる『技術』です。

お腹の中は、とても深い 2

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◆プロフィール◆ - Harmonize

~~エネルギーデトックスワーク協会認定上級セラピスト・1dayセミナー講師 NAMIです~~

 

これの続き。

開腹手術を例にして書いています。

 

器械出しは、術野を見ながら今がどんな場面で、医師が何をしようとしていて、この場面では何が相応しいのかを判断しながら、術野しか見ていない医師(執刀医)(←それだけ集中しているのです)の手に必要なものをテンポよく渡していかなければなりません。

 

「〇〇」と言ってくれるときも多いのですが、手だけが出てくる時も結構あります。

 

今は、どんな段階? 

何をする途中?

何が起きている?

 

 

と、予測しながら術野を見ていれば、その流れについていけるわけです。はじめのうちはなかなか難しいですけど。

何事もそうですが、習うより慣れろ(その前段階として必要な知識を入れておくなどの準備は当たり前として)でもありますね。

 

だからこそ、外回りに入った時に積極的に術野も見るようにしたり、自分の手が空いている時に、まだ入ったことのない手術やこれから入る予定の手術があれば、ルームに入って流れを見たりするんですね。

ただ何となく見るのではなく、自分が器械出しに入っていたら、この場面ならどうするか? 医師は次はどうするのか? と、考えながら見ていると、得るものが大きいのです。

 

直接介助の、個別の『手術手順』というのはちゃんと作成されていますが、実際に考えながら目で見るのと、紙の上だけで見るのとでは、落とし込み方が雲泥の差なのです。

 

 

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そうやって流れを見つつ先を予測しながら、器械出しは、常に

今何の手術器械がいくつ術野に行っているのか、

何枚のガーゼが術野に行っているのか、

針が術野に行っているのか

などを把握『し続けて』います。

 

針などは小さいですから、戻ってきた持針器(針用の鉗子)に針がついているかどうかは毎回必ず確認します。(言うまでもなく当たり前ですけど)

 

さて、摘出しなければいけないものは摘出し、繋げなければいけないところは繋げ、止血を確認し、その他諸々が完了すると、閉腹となります。

 

ここで、器械・ガーゼ(及び針)カウントが必要になります。

 

術野で使っていた器械がドッと戻ってきますし、ガーゼも戻ってきます。ガーゼは、下に落とされる(ガーゼ用の、動く汚物入れに入れますが、落とす方は見ないで落とすので床がエライ事に…)ものも多いですが。

 

それらの合計が、キチンと手術前に自分がカウントしたのと同じ数があるかどうかを、素早く確認するんですね。

このときにカウントが済むまで待ってくれる医師もいますが、多くはカウントしてる最中にも、もう腹膜が閉じられていきます。

腹膜を閉じるための器械を出しながら、いっぽうではカウントをするので、もうすぐ終わるという安堵感と、緊張感とが同時に来ますね。

 

カウントはほとんどの場合ちゃんと合います。

 

万が一、器械でも、ガーゼでも、針でも、はじめのカウントと合わなければお腹を閉じられません。

(お腹でも胸でも同じ。閉じられません)

 

ガーゼが合わなかったりすると、外回りは出血量を記録した後のガーゼ(10枚ずつひとまとめにしている)を1枚ずつ数え直します。30枚とか40枚とかの話ではないし、再カウントで間違えてはいけないので、これも慎重にやりますし、枚数が多ければ応援を頼みます。

ガーゼが本来入らないはずのゴミ入れの中も探すし、摘出された臓器の中に紛れていないかも確認します。

途中術衣やオイフを交換するなどしていたら、その中も探します。

つまり、ガーゼに関わる可能性のある、全てのところを確認するのですね。

 

器械出しは器械出しで、カウントし忘れているガーゼがないか、そもそものカウントが間違っていないかを確認したり、

医師も術野は勿論、ありそうなところを探します。

 

「お腹の中から見つかりました」

ということは私の経験でも、聞いた話でも、無いです。

 

単純に手術台の下で布の影になっていたり、

単純に束をほぐす前のガーゼカウントのところで2枚一緒にカウントしてしまったとか、

『オイフ』という青い布と布が重なったところに入ってしまっていたり、電気メスを固定したガーゼをカウントに入れ忘れていたりだった気がします。

昔は布のオイフを布鉗子や針糸固定で組み合わせて使ったので、術中に間に入り込む事もあったわけ。

今はそんなことはなくて、1枚の大きなディスポ製品で、それぞれの手術に特化した良いのがあるんでしょうねー。

 

 

ところで、もし、本当に見つからなかったらどうなるか、というと。

 

「『中には無いだろう』『無いはず』で閉める」

 

ということはありません。

 

 

そのための、『レントゲンに写るガーゼ』です。閉じる前にレントゲンを撮るのです。中にあれば写りますね。

 

 

『ないだろう』

ではなく、人のやることには

『あるかもしれない』

という前提で、二重三重の事故防止策を用意しておくというのは、大事ですね。

特に「いつもと違う事が起きた」という時は、その確率が高くなりますし、転ばぬ先の杖は、何に対しても必要だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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