Harmonize

エネルギーデトックスワーク協会認定上級セラピストのブログです。不調の原因は、体に溜まり続けた不要なエネルギーから来ているとしたら? 不要なエネルギーは、抜くことができます。エネルギーデトックスワークは、それができる『技術』です。

中央手術部勤務時代の話 『背中は不潔』なのだ

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◆プロフィール◆ - Harmonize

 

~~エネルギーデトックスワーク協会認定上級セラピスト・1dayセミナー講師 NAMIです~~

 

手術室におけるナースの仕事には、直接介助と間接介助とがあります。

間接介助(俗に言う外回り)は前の記事でざっくりと書きましたが

 

直接介助(俗に言う器械出し)というのは何かと言うと。

 

よく、医療もののドラマなどで、キャップをつけてマスクをして手袋をして青いガウンを着て、目だけを出した医師達の傍で、同じく目だけを出して、手術用の器械を医師に渡すナースがいますね。あれが「器械出し」です。

 

今はだいぶしっかりした監修が入るようになったのでしょう、手術もののドラマを見ていて『何このデタラメ、あり得ねー!!』

と思う事は昔に比べて随分少なくなって来ました。

 

昔は器械出しのナースが術野に背を向け、術野も見ずに手術に加わっていて医師に器械を渡す、というひどいものもありましたからねー。

 

 

手術室では、清潔不潔という分け方が徹底していて、滅菌してあるガウン(手術用の、あの青くて長い、足首まである上着)を着ていても、表側(前)は清潔、裏側(背中)は不潔という扱いです。

 

更に表側も、清潔とみなすのは袖と、胸、おへそのあたりまでという狭い範囲。

 

なのでTVでよくある、手洗いした医師が両手を胸の高さに上げてオペ室(手術室)に入ってくるシーン、あれは的を射ているのですねー。

あれがもし高すぎて、頭の横だったりしたら不潔となるのです。だらんと手を下げたりしていても不潔なのです。

 

 

 

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余談ですがこのガウン、自分1人で着ることは出来ないんですよ。

 

器械出しに入る時は、手洗いをします。

硬い滅菌ブラシを洗う部位ごとに新しくしながら、消毒剤をつけて爪から上腕に向かってこすり洗いし、最後は滅菌水で流します。

 

滅菌水の流し方も、水滴の拭き取り方も、タオル(滅菌済み)の持ち方、腕への掛け方から、全て清潔維持のために決まっています。

 

もしどこかで手順を間違ったりしたら清潔が維持できないので、初めから(手洗いから)のやり直しとなります。

 

 

その後にあの長いガウンを着るのですが、これも初めにどこを持つかとか、手を入れたらどこまで手を出すかとかが決まっています。

ガウンの背中の内側の紐を外回りに結んでもらったら、清潔区域に入って手袋を着ける。

ちなみに手袋を不潔にしないための手袋の着け方(初めにどこを掴んで手を入れるかなど)もちゃんとあります。

 

そうやって手袋までつけて、自分自身が清潔になったところで、ガウンの表側の紐を触ることができます。

紐に紙がついているのでそれを外回りに掴んでもらい、自分が体を半回転させて、紙から紐を引き抜き、前で紐を結ぶ。

 

この紐も、結びが甘くて解けたりすると垂れてしまいますから、当たり前ですがしっかりと解けないように結ばないといけないんですねー。

 

自分が清潔になったところで、やっと手術器械に触ることができます。今度は手術で使うガーゼや器械のカウントをしたり、必要な器械をセットしたり、外回りから必要な薬剤をシリンジ(注射器)に吸ったりの前準備が必要になりますが、その辺りはまた次の機会に。

 

清潔操作が要求されるのは何もオペ室だけではないですが、私はこの時に叩き込まれた清潔不潔の概念が、オペ室から離れて随分経つ今でも仕事に役立っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

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