数年前のこの日。
私には人生の転換点となった日でした。
何となく妥協しながら、
「きっと、こんなもんなんだよ」
「みんなこうやって生きてるんだよ」
と自分を納得させて、そのまま進んでいく道もありました。
もしかしたら、それが1番楽だったのかもしれない。
本当は全然納得がいかない事を押し殺して、感じないようにして、物凄い傷を負いながら、今までと同じ生活を、いつもの繰り返しの毎日を続けていく日々。
「こんなの嘘っぱちだ」
という本心を無かったこととする代わりに、そのまま進んでいけば、大きく開花する事は無いけれど、おそらく大きな不安もないであろう未来がありました。あの時まで。
私はあの時、まさに分岐点にいたのだと思います。
自分が分岐点に運ばれているだなんて、思いもしなかったです。
けれどそこに立った時、私が選んだのはそれまで歩いてきた道とは違う方へ延びた道でした。
自分が、平穏から外れる道を行く。
そして自分がそんな選択ができる人間だとは、その瞬間まで知りませんでした。
心のまま素直に従ったら、気がつけばそういう選択をする結果になっていた、といったほうが正しいかも知れません。
あの日、あの3月6日。
私の今は、あの日から、あの場所から始まっています。
人生においての記念日というものは、きっとそう多くはないかも知れません。
それを持てたことを、幸せに思います。
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