~~エネルギーデトックスワーク協会認定上級セラピスト・1dayセミナー講師 NAMIです~~
先日の記事でも書きましたが、
一人暮らしを始めたことでの長男の成長っぷりが、本当に驚きで嬉しい。
たかが息子の一人暮らしくらいで、と疑問に感じるかたもいるかも知れませんね。
私の長男は、自閉症スペクトラムです。
大学に入ってからゼミの先生からその可能性についての指摘を受けました。
今でこそ発達障害は広く知られるようになりましたが、当時、発達障害を診断できる医師はまだまだ少なくて、初診も数ヶ月待ちで、電車で1時間以上のところまで2人で行きました。
初診時に「ほぼ間違いないないでしょう」と言われ、何度目かの受診で、診断されました。
薄々何かしら長男にあることは感じていたのですが、とにかく『社会に対応できる人間にしなければいけない』と、そればかりを考えていました。
とても素直で優しすぎるほどに優しい子。『ごめんなさい』『ありがとう』をきちんと言える子。
それでも、優しすぎることは集団生活に入れば必ずしもプラスに働かない現実に打ちのめされました。
『あの子、変だよね』
という、他のお母さんの陰口と、それをわざわざ私に教えてくれる『親切な』お母さん。
赤の他人から、しかも子供ではない母親から、我が子を否定されたあの時のショックは、あれから20年以上経った今でも忘れることができません。
小学校に入り始まったイジメ。
中学生になり、そんな学校に行くよりも生きていればいいと私のほうの腹が据わるまでの葛藤と苦しみ。
一方で、『普通の子に育てなければいけない』という私の考えが、彼をここまで苦しめ追い詰めたのではないかという自責。
私でない人が育てていたら、彼はこれほどまで苦しまなかったかも知れない、もっと楽に生きる道を歩けていたかも知れないという自責。
今でも、彼を傷つけ苦しめた自覚と後悔は消えません。
あれではまるで、鬼ではないか。
それはおそらく、死ぬまで無くなることはないでしょう。
ですが、過去にばかり目を向けていても仕方がない。
長男を愛していたことも、長男を幸せにしたかった気持ちにも嘘は微塵もないのだから。
順番から言えば私の方が先に死ぬのだから、そのあと彼が自分の力で生きていける力を持てるようにサポートすることが、この世で親としての最後の役目になります。
後悔ではなく、その方向に意識を変えました。
その一区切りとしての(互いの)目標が、彼の一人暮らしだったのです。
すぐ近くに住んでいますし、何かわからないことがあればその都度やりとりもしています。
別々に住むようになった今の方が、やりとりが増えたように思います。
一人暮らしを始めてから、予測していたよりもずっと上手に環境に適応しています。
もしかしたら、今テストを受けたら、自閉症スペクトラムという結果はもう出ないのではないか、とすら思います。
人の脳は環境と関わり方で大きく変わるものなのでしょう。
いずれにしても、この世で母親と長男として縁を持ったことは、お互いにとって相当大きな意味があったのだと思っています。
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