中にはいるでしょうけど。
人間的にも役職的にも素晴らしい上司ってのが。
私は役職的には素晴らしいけど人間的には「……」という人の方が多かったです。
もちろん、中には居ましたよ、人間的にもいいなって人は。ただそういう人にも、さらに上との軋轢はやはりあったのを見ています。
かくいう私もかつては「長」というところにいたことがありましたが、果たして下から見てどうだったかというと、努力はしていましたが、正直な話、自信はありません。
人って、好かれてばかりの人はいませんからね。
人間的にどうよ?
という人がそれなりのポストにいることは、現実的に結構あると思います。そういう上司の下にいると、理不尽な事を言われたりしますから、まあ、ストレス溜まりますわね。
理屈から言って「はあ?」みたいなことであっても、自分が折れなきゃいけないことも、多々あります。
少なくとも自分がその組織内にいる以上は、その役職に対して頭を下げなきゃいけないことも、ままあるわけです。
「その人」ではなく、あくまでも「その役職」に対して、頭を下げるのです。ぶっちゃけた話、私はそれも給料のうちだと思っています。
少なくとも今、その人が組織内で自分より上にいる以上は、その道に関しては自分よりも経験があるからであり、自分よりも優れている部分があるからということは、認めざるを得ない。
「あんな人間が部長なんて、この会社はおかしい!」
みたいな人も、そりゃーいるでしょう。「人間」を、見てしまうとね。
繰り返しますが、私は、役職と人間性は必ずしも一致しないと思っています。
断言しますが、そういう人は、どこにでもいます。
そして、そういう場面、そういう人との間で何を得なければいけないのか、どんなことで成長しなければいけないのか、そこから逃れ続けても何度でも同じような人がどこからか現れます。
不思議といつも同じようなことでつまづく時は、何か気付かなければいけないこと、越えなきゃいけないことがあるのかも知れません。
とんでもないところに球を打ってくる上司には、「その人」ではなく「その役職」を見るのが一番。
そして、上司が打ちやすいところに球を返してあげるんです。
それでもそういう上司は、やっぱりとんでもないところに球を返す(とんでもないところにしか返せない。自分はちゃんと返しているつもりなので、指摘しても通じない)かも知れませんが、それに気付けているこちらが、その上司が打ち返しやすいところに球を返してあげるんです。
つまりその上司は、あなたのサポートによって役職を果たすことが出来るという事。
当然、上司の何倍もあなたの成長は大きい。
それは媚びを売るのとは違って、あなた自身がどこへ行っても貴重な人材になりうるということです。
というより、どこかへ行く以前に、その中でのあなたの評価は上がってくるでしょうね。
気にくわない上司がいるからと職を変えても、学ばなければいけないことを先延ばししていれば、変わった先には同じような上司がいるもの。
であれば、賢さを身につけてから変わった方がいい。
それは負けでも妥協でもありません。
賢くなるその過程に過ぎないと私は思います。
…以上、私の経験から、かつての私と同じような悩みを持っている人に書いてみました。
悔し涙も何度か流しましたよー、私も。
そしてその思い、「『あなたがいないと困る』というところまでいってやる」が、より自分を育てた事も事実です。
で、その過程で溜まってくるさまざまな感情のエネルギーについては、
エネルギーデトックスワークで抜くと楽だよ!という事も忘れずに書かせて頂きます。