こういう事を言える人って、いや、思える人って、大事なとこが欠落したまま大人になったとしか考えられない。
これ、実は私も似たような事を言われた事があります。
私の仕事は亡くなった方の身体にも触れますし、
俗に言う「下の世話」をする事も、吐瀉物を扱う事も、
身体を拭いたりする事も、
血液その他を扱う事も、
言わば人間の身体に関わる全てが仕事のうちです。
そして、例えばワクチンのない感染症が発生してパンデミックを起こしたような時には、真っ先に感染するかも知れない仕事です。
まだ若い頃、他人から「汚い仕事してるね」と言われた事があり、
まあ、別にそんな崇高な仕事をしているつもりは無かったですが、陰でそう言われていた事に少なからずショックを受けました。
そうか、私の仕事は世間から見たら「汚い仕事」なのかと。
ですが、それは特殊な考えではなかったかもしれません。
事実、学生時代の友人には実の親から「そんな仕事なんて!」と反対されながら上京した人もいました。
当時(今もか?)排泄物も扱う仕事に従事する者は、とても蔑んだ目で見られていたように思います。
不思議ですね。人間の基本は「食べて出す」なんですけどね。
例外なく生まれれば死ぬのが「生き物」なんですがね。
遺体を「汚い」呼ばわりする人もいる事実に驚いた事もありました。自分だっていつかは死ぬのに。
話を戻しますが、投稿者に暴言を「わざわざ浴びせる」人は、その人が定義するところの「汚い仕事」のお世話になる事は無いのでしょうか?
いや、既に思いっきりお世話になってますよね(笑)
臭いから早く持っていけ、というものを出しているのは誰なのでしょう。
その「早く持って行ってほしいもの」を生んでいるのは誰なのでしょう。
厚顔無恥です。
こういう暴言を吐ける時点で、いや、思える時点で、人間性や品格が知れるというもの。
自分の目の前から臭いものが無くなっても、
(赤の他人に押し付けても)
その人の心には同じように「早く『誰かに』持って行ってほしいもの」があるのではないですかね?
勉強しないから「そんな」仕事なんかやっている、という人は、勉強よりももっと大事な何かを学ぶ機会がなかったのではないですかね?
これがいい大人の言葉であろう事は想像に難くなく、何とも寂しい事だと思います。