トイ4にするか、ドラクエに(1回もやったことないのに!)するかで少し迷いましたが『今はトイ4だな』ということでトイ4を観てきました。ドラクエは何故か「今さら感」が出てしまったので。
ネタバレあり注意
これね。
子供向けと思ったらとんでもないです。
表面的には子供も楽しめる作品ですが、これは大人向けだと思います。
●「こうあるべきなんだ」と固く信じ、その通りに生きてきた道。でもそれとは違うものが目の前に現れてくる
●「こうあるべき」の他の道なんて考えられない。ずっとその道を信じて疑いもせず、生きてきたのだから
●一足先に「こうあるべき道」から別の道に進んでいたかつての仲間の姿を見せられる
●自分が今どうしたいのかに従って重ねる行動
●○○のためにとずっと思って来たが、実は○○のためにではなく、自分のためにだったと気付かされてしまう
●幸せとは何か? 何がどうなることが幸せなのか? 本当は自分はどうありたいのか?
●今いる道ではない方を選べば、今いる道の上にあるもの達との決別がある
●今が選択の時。ここが分岐点で、ここを過ぎたらもうその道とは交わらないことがはっきりと分かる
『あなたは何を選ぶ? その自由はあなたに与えられている』
…という事を、観る人はウッディの姿を通して体験させられます。
それまで考えもしなかった世界がある事を、ウッディはボーの姿などから知らされます。
お姫様的でおしとやか系な人形だったボーが、紆余曲折のすえ、スカートを脱ぎ捨て、自分の力で(羊や新しい仲間と助け合いながら)外の世界で生き抜き、生き生きとたくましく輝いていました。
「これさえあれば、私は幸せになれるの、元の持ち主の少女からまた愛されることが出来るの」
と信じて、ウッディからボイスボックスをもらった人形は、それがあっても彼女が夢見た「元の持ち主の少女から愛されるという幸せ」を得ることはできませんでした。
しかし、その執着を断ってウッディらと行動を共にする途中、迷子の人間の少女と出会い、その子から「必要とされる」という「彼女にとっての幸せ」を手にします。
『どうしよう、やっぱりダメかも、嫌われるかも』
と恐れながらも自ら(文字通り)少女に向かって足を踏み出し、進んだ結果でした。
なにが幸せなのか、本当の本心からの望みは何なのか、なにを選択するのか、そういう事を作品は問い続けます。
バズが何度となく『内なる声を聞いているんだ!』と言っています。ここは時に笑える場面でもあるんですが、非常に象徴的でした。
トイ1から3までとはかなり違ったところに目線を据えた話になりますが、大人の方にこそお勧めします。
…それにしてもこの頃は、妙にアニメ率が高いなあ。
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