~~エネルギーデトックスワーク協会認定上級セラピスト・1dayセミナー講師 NAMIです~~
大昔から、医療の現場というのは労働基準法の外にある世界で、それは今でも変わっていません。そうであるからこそ現場が何とか回っているんですね。
日勤で夜の8時9時までの残業は珍しいことではなく、最近では「みなし残業で支給」のところが多くなっていると聞きます。出るだけマシとも言えますが。
激務ぶりをみかねた家族からの反対で辞めるナースもいるし、心身を壊すことで自ら退くナースは今も昔も多いことに変わりはない。
具合の悪い幼な子を置いてでも(然るべきところに預けるなどして)、具合の悪い人々をみる、我が子が具合の悪い時にすらそばにいてやる事ができない、そんな自分に疑問を持って辞めるナースもいる。(私は子供が幼い頃、この矛盾とも言えることに随分と葛藤しました)
今までの私の経験からすると、スタッフが欠けた穴がキチンと埋まることはほぼなく(キッチリ補充されるところも、中にはあるのかもしれませんが)、それまでと同じ濃度の仕事をより少ない人数で回していくから、個人の負担は一層大きくなる。
よく、『白衣の天使』と言われますが、私は昔からこう言われるのが本当に大嫌いでして。
天使ではありません、(私もあなたと同じ)人間です、と、言われるたびに返していました。褒め言葉なのかもしれませんが、本当に本当に嫌いな言葉でしたね。
今はたいして嫌悪感はなく、それぞれの感じ方なのだから、それを否定することは別にないよね…と変わってきました。
ナースというと献身的とか犠牲的とか思われがちですが(実際に近い人からそう言われる事もありますが)、自分を奉仕的だと思った事は一度もないし、犠牲的精神があると思ったこともありません。
えー? どこが? という感じ。
と言って、他の仕事に従事している自分というのも想像ができなかった。
7〜8歳の頃には既に看護師になろうと思っていたので、他の職業に目を向ける事自体ができなかったのでしょう。今となってはそれが良かったのか悪かったのかはわかりませんが。
一度は上に昇った事や、ずっと続けてきたことを思うと、適性はあったのかもしれません。
でも、もし別の仕事をしていたらどんな人生だったのかな、と思うことはあります。
…ああ、こうやって人は、選ばなかった道や、究極、来世に想いを馳せるようになるんですかね。
でも「別の道は?」と考えると、やっぱりこれで良かったと思うんですね。
じゃあ、今の自分ではない別の存在になる機会があるとしたら? 来世というものが『仮に』あるとしたら?
その時は、全然違う事をするだろうなと思います。
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