Harmonize

エネルギーデトックスワーク協会認定上級セラピストのブログです。不調の原因は、体に溜まり続けた不要なエネルギーから来ているとしたら? 不要なエネルギーは、抜くことができます。エネルギーデトックスワークは、それができる『技術』です。

有料老人ホームでのナースの夜勤

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◆プロフィール◆ - Harmonize

~~エネルギーデトックスワーク協会認定上級セラピスト・1dayセミナー講師 NAMIです~~

 

 

 

いきなりですが、夜勤するって負担がかかるんです。

 

人の体は本来朝起きて夜寝るように出来ているから。自律神経が、そうなっているからです。

だから自律神経が整わなくなると、いろんな症状が出ますよね。

 

夜勤というのは、身体が休息するべき時にそれに反して働くので、自律神経を狂わせる原因となりうるんですね。

 

 

若い頃ですら『これは人として自然じゃない』と感じていました。

なので、出産育児から現役復帰した当初から、夜勤は問題外。日勤常勤の働き口を探して働いて来ました。

 

それが、この年齢になって夜勤をするようになりました。

 

以前働いていたところは有料老人ホームで、24時間ナース常駐というのが売りのところ。

でも当たり前ですが、夜間、医師はいません(昼は何かあれば往診医に相談が出来ますが)。

 

入居者100人前後に対して、夜間のナースは1人です。

その中で『本当に医療的処置が必要な人』が専用フロアに20人ほどだとしても、ナースでないと出来ない処置、投薬、点滴等が必要なかたは1か所にまとまっておらず、施設の各階に足を運ばなければいけません。

 

そしてそれは、文字通り分単位で動かなければ1人でこなせないスケジュールになります。

どこかで予定外のことが起きれば、あとがガタガタになる。そして人間相手ですから、予定外のことは当然起きて来ます。

 

スケジュール通り回る間も、『本当に医療的処置が必要な人たちの中の、更に状態の悪い人たち』のことが常に気にかかりながらです。

 

ギリギリまで吸痰などをして、状態を確認してから他のフロアに出かけるのですが、それでも、もともとの状態が良くないので、いつ急変するかわかりません。

 

いくら高齢の方といっても、ご家族によっては【最後までできる限りの医療的処置をしてほしい】という方もいますから、他のかたをみている間に急変して、救命が間に合わなかった、では済まなくなるのです。

 

 

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具体的な夜勤の仕事は。

夜勤に入るとまずは翌朝の内服薬と翌朝の貼付薬(中身全てに日付記入、10人や20人ではない)を準備。(時間的にできないこともあり、そういう時はあとで時間を見つけてやる)

 

ラウンドしながら申し送りで気になるかたや、

重症者の状態確認、バイタル(体温や血圧、酸素濃度など)測定と吸痰。

DIV(普通の末梢からの点滴)やCV(中心静脈カテーテル)の刺入部やルートの確認、滴下の確認や調節。

この時に点滴が詰まっていたり漏れていたりすると、ただでさえ時間がない中で入れ直さなければならず、しかも年齢的、状態的に血管が脆くなっているかたが多いのでとても大変なのです。点滴は苦手じゃないけど、それでもかなり手間取ることが多いです。

 

一度ナースステーションに帰って来てから翌日の朝薬を持って各館&各フロアへ。

 

フロア担当の夜勤ケアワーカーさんと、1人分ずつ朝薬の声出し確認のダブルチェックと、

状態が変わったかたの有無を確認し、

こちらからも夜間注意すべきことを伝える。

これを全フロアで。

 

それが終わったら一度戻り、ナースでないと投薬できないかたの内服薬、夜間処置を行うために必要なものなどを持って各部屋を回る。

 

こんな感じで消灯時間までにやらなければいけないことを分刻みで終わらせます。

あとはナースが時間ごとにラウンド(巡回)する必要のあるかた以外はケアワーカーさんにお願いして、自分は医療処置が必要なかた達のフロアに戻ります。

 

フロアを(特に気になる人のところはまめに)ラウンドしつつ、全ての入居者さん(100人前後)の翌日の内服薬をセットしたり、食事量・水分量、排泄、状態変化のパソコン入力などに当たります。排泄状況を見て、必要な人には翌朝の下剤の調整もこの時に。

 

経管栄養(胃ろうや腸ろう、経鼻栄養)のかたもとても多かったですが、それらの用意をします。内服薬を含めて。

人によって注入する栄養剤が違ったり一緒に注入する水分量が当然違うので、一覧表を確認しながらです。

 

そうする間にも、フロアのどこかから変な声や痰が絡む音が聞こえれば、すっ飛んで行きます。(走りませんけど)

 

余裕があれば投薬カートに薬剤の補充(これが日勤帯では結構手間なので。余裕がない時はやりませんが)

ヘパリンロックのかたは時間を見てロックに行く。(点滴ルートを翌日も使えるよう、凝固を防ぐための薬剤を入れること)

 

合間に食事をとって、一息つけるのが午前1時から2時くらいの間。

 

一応休憩時間となっているので、ケアワーカーさんに【特に気をつけて見るかたと見るべきところ】を申し送り、休憩に入ります。

もちろんその前にやるべき処置をやって、状態を確認してからです。

何かあればどのフロアからでも呼ばれますから、休憩出来ないことも珍しくないですけどね。

 

運良く休憩出来た時はここぞとばかり、特に髪と頭からエネルギー抜きをします。(これをやると自律神経の乱れが小さく済んで戻りも早いのです)

 

運良く休憩出来たら、午前3時前には仕事に戻ります。

経管栄養前に該当のかたと、必要なかたたちの吸痰に回り、同時に体位を整えながら経管栄養開始。

1番最後のかたを始める頃には1番に始めたかたが終わるので、また戻って水でフラッシュして終了、物品回収。それを順にやっていきます。途中、心配なかたの様子も見ながらです。

 

経管栄養終了→物品洗浄、乾燥。これがひとつひとつ手作業なので、意外に時間を取られます。

 

余裕があればここで夜間の排泄状況と1日の水分量をパソコン入力。出来なければ残業でやることになります。

 

午前5時頃から2時間ほどが怒涛の時間で、各フロアのかたたちのバイタル測定開始。この人数がハンパない。(10人や20人ではない)

 

早朝血糖測定。問題なければ、定時打ちのかたにはインスリン投与。パッチ薬貼付。吸入薬投与。これを各館各フロアで。

 

戻ってきたら即吸痰が必要なかたのところを急いで回ります。

 

余裕があれば朝食介助までの間にバイタルをパソコン入力。(無ければ残業してやる)

 

朝食配膳、投薬、食事介助。(ナースは飲み込み不良の方の介助)

 

申し送りまでの間に、申し送る事の整理。

 

時間があれば、各部屋の吸引ビン洗浄、吸引カテーテル用消毒液交換(容器洗浄)、吸引用水の交換(容器洗浄)。(→時間がなければ残業で)

 

施設全体への申し送り。

ナース間での申し送り。

 

 

ノーマルな夜勤はこんな感じでした。

 

 

ここに急変が入ったり救急搬送が入ったりすると、往診医師への連絡、施設責任者への連絡、家族への連絡、病院への連絡、救急隊への連絡、救急隊・救急外来担当医への連絡票作成などが入ってきます。

 

救急搬送の後で何から始めればいいかと少しの間頭が真っ白になりますが、優先順位を組み立て直してまた始めるだけです。というか、それしか出来ないし。

急変の時間にもよりますが、日勤帯に仕事を残すことも致し方なしと、ある意味開き直りが必要になりますね。日勤帯忙しいところに申し訳ないんですけどね。

早い時間だったら夜勤帯の間にどうにか挽回出来るんですが。

 

まあ、夜勤やる人はわかってくれますけどね。

「お疲れさまー! 大変だったね!」と。

 

…そんなわけで、夜勤て基本的には休み時間は無いと思った方がいいのではないかと思います。

休める時もあるけど。

 

そうそう、トイレは行ける時に行っておきます。気がついたら一度も行ってなかった、なんてこともザラにあるので。

 

 

 

 

 

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