~~エネルギーデトックスワーク協会認定上級セラピスト・1dayセミナー講師 NAMIです~
キャンディ・キャンディ Final Story。
3回読んで、先日図書館に返却して来ました。
上巻は漫画通りのストーリー。
その中に、三十代になって「あのひと」と暮らしているキャンディの心のうちが挟まれる形。
過去と現在を行ったり来たりしますが、上巻は、現在の描写は少ないです。
下巻は、
イギリスでのテリィとの別れが描かれるまで(生きていればきっと会える!の、あの別れのほう)が2章。やはり漫画ストーリー通りの展開ではありますが、気をつけると漫画との変更点もいくつか。
3章からはそこから先(密航でアメリカに向かうところから)出会った人々に宛てた手紙やその返事、
その当時や現在のキャンディの心のうち、
現在のキャンディとあのひととの暮らしが垣間見えるものが(ちょっとだけだけど)描かれます。
私が当時読むのをやめた先のことも書かれていたので、「へーーあの後はこうなったのかー」ととてもワクワクしました。
それでもやっぱりテリィとの別れのところ(スザナ絡みのほう)は、未だにテンションが下がりますねー(笑)
イギリスでの別れの時は、希望がありましたよ。でもこっちの方は、なんと言うか、希望なんてこれっぽっちも無かったですからねえ。
無垢な少女には酷というものでしたわー。
こうして読んでみると、
ホントに丁寧に組み立てられた話だったんだなあ…とよくわかります。
漫画との変更点もいくつかあって、そういう変更箇所が(あのひとが誰なのかを判断する上でも)とても重要だったりしました。
原作者さんの「あの人の正体を曖昧にした、というわりには、ハッキリと“あのひとはこの人である”とした意図」をヒシヒシと感じたり。
で、私は特にテリィがセントポール学院『イライザの罠事件』で、
己よりもキャンディを守ることの方を選んだあたりが丁寧に描写されていたのが嬉しかったなあ。
そこには、キャンディの絶体絶命な危機という同じ種類の事件に対して、
アンソニーの行動と
テリィの行動との大きな違いが描かれてもいて。
リアルで読んでいた当時、アンソニーよりもテリィの方が好きだったのは、
こういう部分の差があったからだったんだなーとよくわかった。
だから余計にテリィがスザナへの贖罪のためにキャンディと別れたときには、子供心に
「テリィ、それは違う」
「それでいいのかスザナよ。本当にテリィを思うのなら、違うだろ」
と納得いかなかったのよね。
反面「無理もない選択か…」という事情もわかって、
だけど誰も幸せにならない内容に、
なんか一気に読む気をなくしたんですよねーー。
子供向けの漫画では、あれはあれで仕方がなかったのかなとも思います。思いますけどーー💧
そんな当時のモヤモヤが
この小説でスッキリとハレバレ〜〜になったので、
ホント読んで良かったです。
原作者さんの方も、きっと描き切れていないという心残りがあったのでしょう。
だからこそ、読んでいるこちらもホントにスッキリできたのだろうな。
漫画もまた読んでみようかなあ?
図書館にあればいいんだけど、
さすがに漫画は無いかなー。
でもまあ、わたし的にはこのFinal Storyで当時の心残りが消えたから、
これで「もういいかな」という気はしています。
手元に置いておいていつでも読みたいけど、また読みたくなったら借りてこよう。
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